インターネット被害に遭ったとき - NPO法人まなひろ

インターネット被害に遭ったとき

子どもたちと情報モラルの狭間にて

 近年、子どもたちが容易にインターネットの世界につながることができるようになりましたね。

 ただ、テクノロジーの使い方を誤ってしまったために、つらい思いをされている子が散見されます。

 その中でトラブルになっている点をいくつかご紹介していきたいと思います。

個人情報の問題

 個人情報とはどんな事を指すでしょうか。

 マイナンバーカードに記載されている個人情報4大要素は、「名前」「性別」「生年月日」「住所」ですね。

 その中で、唯一固定される情報は「生年月日」だけかもしれません。

 それ以外には、「国籍」「人種」「宗教」「血液型」「電話番号」「学校名」「学歴」「身長」「体重」「家族構成」等がありますね。

 ただ、個人が特定されるには、上記であげた情報が少しだけあっても確定できる時代になっています。

 特に、「ID」「ニックネーム」「リンクの足跡」でわかってしまうのが現実です。

 「リンクの足跡」というのは、以前登録していた放置サイトの情報が、現在使っているサイトからたどられることが一番の問題としてあげられます。

 ネットワークゲームのトラブル事案としては、退会処理をせず、アプリを消した後に定期課金が消せないといった点です。

 「ID」と「パスワード」を覚えていれば、再インストールをして、退会手続きをすればなんとかなることもありますが、『「ID」と「パスワード」を覚えていない』というケースがあり、どうすることもできない事に陥っていることがあります。

写真の中に入っているデータについて

 昔はGPSといった位置情報が写真データの中に入ることは、無かったですが、今は、位置情報が写真データに見えない形で入ることがほとんどです。

 例えば、自分自身の顔が写っていなく、ぬいぐるみといった人形の写真を撮って「自分自身の情報を出していない」と安心されている子どもがいますが、少し情報技術に詳しい人からすると、その写真から撮影場所の住所を特定して悪用する人に渡ってしまうのが恐ろしいと感じるのは当然のことだと思います。

 そして、写真をSNSといったアプリで投稿した後に削除をしても、サーバーには半永久的に保存されていることを知っておく必要があります。なぜならば、写真を削除しても、その写真データはスマートフォンの画面から見えない場所に移動されているだけの処理しかされていないためです。

 昔は、メンテナンス作業でアプリ動作を停止させても、ほとんど問題が起こらなかった時代がありましたが、現代は、メンテナンス作業ができないほどシステムに負荷をかけずに運営をしなければならない事情があります。

 システムに負荷をかけてまで「本当の削除処理はできない」のが本音かと思いますが。

 同様に「書き込み」に関しても、本当の意味での取り消しはできないと思っていてもいいと思います。

リベンジポルノの問題

 恋人同士が別れるときに、相手の写真を晒してしまうトラブルがあります。

 2016年にされた調査にて、10代の65パーセント近くの人は「恋人に自分の裸を写真撮らせても構わない」という統計があります。

 「その写真が悪用された時のことを考えたことはありますか?」

 残念ながらリベンジポルノのトラブルは年々増加しています。

 もし、被害に遭われたのであれば、リベンジポルノの被害に対応した機関にすぐ相談すると良いでしょう。

 その対応をされている機関を下記に掲載いたします。

リベンジポルノについての相談機関

 プロバイダーと連携をとっている機関ですので、そういった写真のデータ削除に対応されています。

 人権の観点から相談を受け付けている国の機関です。

最後に

 世の中には、大人でも被害に遭ってしまうぐらい判断のつかないテクノロジーが増えてきています。

 特に、大人がひっかかるアプリは「バッテリー改善」「電波改善」といったものが多いですが、アプリを消してもウィルスがスマートフォンの中でとどまっているのがほとんどです。

(そのような画期的なアプリが開発されていたら、情報通信企業が買い取ると思いますが)

 また、「音楽プレーヤー」や「ゲーム機」でインターネットをする子どもたちが増えてきているのが現実だと感じております。

 インターネットは、善人も悪人も使うことができ、主義主張で話が通じない人たちがいるのも現実です。

 安易な気持ちで、行動しないで、冷静に情報技術を使うようにしていきましょうね。

 

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