漢字にひらがなのルビを書くのはなぜだろう
外国語が母国語の人や、言語を読むのがつらい人にとって、
「行政の広報物や支援団体のチラシを見た時どのように感じているのか」が、
明白にわかった学習支援の日でした。
視覚情報を意識すること
「漢字」は「視覚情報」で意味がわかりやすい字ですが、
「ひらがな・カタカナ」は、辞書や翻訳(Webサイト)を使っても意味がわかりにくい字ですよね。
「漢字」は「メタ情報」で理解しやすい言葉。
その「漢字」の上に「ひらがな・カタカナ」のルビを書くと、
「日本人でもわからない難しい読み方をするのかな?」と感じて、
読むことを諦めてしまう人がどれだけ多いことか…
検索エンジンは何をみているか
「英語」と「日本語」で発信しても「相手の母国語に合わせて、検索エンジンはひっかかる」のだから、
外国語が母国語の人にとって、日本のサイトを見る機会は想像以上に低いことがわかると思う。
HTMLでタグを書いている人にはわかることだと思うが、「どこの言葉で書くのか」指定する。
支援を求める人の言葉は、何語かわからなければ、
こちらの発信は、相手に受信できない。
言葉の意味のミスマッチ
外国語の窓口があっても、その窓口の人たちが完璧に相談にのることは難しい。
「成人」という意味で話しても、窓口の人が「古い」という意味で認識すれば、
コミュニケーションのマッチングはできない。
辞書を片手に「日本語」を勉強している人達を目の前に、
まだまだ、発信が上手にできていない自分自身が恥ずかしくなった。
Web翻訳が、まだまだ未熟である今だからこそ、
紙ベースの辞書を使って翻訳し、確実に情報伝達するように支援していかなければならないと率直に感じた。
日本語を教えるにあたって
「漢字」「ひらがな」「カタカナ」が生まれた歴史を語れないようであれば、
学習支援者としては・・・?
2018年11月6日 まなひろ 木村裕之
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