ある子どもたちとスマートフォンの通信量についてディスカッションをすることがありました。
「1ヶ月で使用している通信量はどのくらいでしょうか?」
母数が少なく統計的には精度は低いが、だいたいの子たち(小中学生が対象)の通信量が、
1ヶ月当たり、60~70GB(Wifi接続時を含む)を使用していることがわかった。
その中で一番多く使われているアプリケーションがYouTubeで、1ヶ月で約30GBほどの通信量を使っている。
これが、健康的に生活できるレベルの基準値とどれだけ離れているのかわからないが、
「スマホ中毒」になっている子どもたちが、予想以上にいるかもしれないと感じてしまう値だった。
YouTubeを1日約1GB分観るには?
生活行動を観ていて感じることは、夜寝るときにYouTubeを起動させて朝まで動画を再生しているケースがある。
イヤホンを耳につけっぱなしで動画を再生しているようで、
夜の暗い部屋の中では、外見上わからない。
特に、「作業音楽や睡眠効率を上げるとうたっている動画」を聴いている子が多いような気がする。
「深い睡眠ができるから」「頭がよくなるから」「成長ホルモンがでるから」と、
誤解を招く動画を聴いて睡眠をとり、朝起きたときには「あまり眠れなかった」「ぼーっとしてしまう」
という症状がよくみられる。
全ての動画コンテンツが良いか悪いか判断できないが、
脳を休める時間、身体を休める時間のメリハリをつける工夫が必要であり、
学習支援等を通し伝え、実践しているのが当団体の現状である。
スマートフォンに操られるのではなく、目的をしっかり持って使うこと
スマートフォンには、楽しいこと、面白いことが詰まっている機械かもしれない。
ただ、生活上に支障が出てしまう程、のめり込んでしまうのはいただけない話である。
客観視できるデータを利用して
今、スマートフォンには期間ごとの通信量やアプリの使用時間を計測するツールが
組み込まれているものが増えてきている。
一度、自分自身が使用している通信量や使用時間といった客観視できるデータの数値を見て、
分析し、テクノロジーとの付き合い方をゆっくり考えてみるといいかもしれません。
「ゲーム依存」や「スマホ中毒」にならないためにも
「ゲーム依存」や「スマホ中毒」という言葉が流行っていますが、
まずは自分自身の状態を把握し、身の回りの人たちと疑問等をシェアをして、
これからの生活に活かしてほしいと願っています。
人が生み出したテクノロジーから、自分を制御できないような状態にならないようにするために。
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