今日で1月が終わり、明日から2月ですね。
2月は修学旅行や遠足で楽しみにしていたのですが、なかなかうまくいかないようで、困ったものです。
今日は、私が感じている子どもの貧困について書きたいと思います。
私が小学生の頃は、(おそらく)私は経済的貧困状態で生活していたと思います。お寺へ行ってお米をもらったり、同じような環境下にいる友人と夜の公園で静かに過ごしたり。
でも、あのときは幸せだったと思う。必ず誰かが助けてくれたから。
経済的にはどうにもこうにもできない小学生という身分でしたが、なんとか生活して、なんとかやりたいことはできた。
それは、私が「孤立」状態でなかったからかもしれない。
今、子どもたちと関わっているなかで感じることは、「孤立」状態にいる子どもが意外と多いこと。
もしかして、インターネット上のどこかで愚痴を吐いているかもしれない。ただ、昔は信頼できる友人や大人に直接話をする機会があったけれども、今はインターネット上のどこかで吐き出すことで終わっているのかもしれない。
そして、その吐き出した内容を見て、誰が困っているかわかりにくくなっているような気がする。
私が幼いときは、将来、もっと日本が豊かになっていると思っていた。
確かに、今の若い世代は、素晴らしい人格を持っている人が多いような気がする。
ただ、「孤立」する人が増えたような気がする。
もしかしたら、私が幼少期に田舎に住んでいたときの環境がたまたま良くて、大人になって上京して都会に住みだしてからの環境が非常に寂しく感じやすくなってしまったからかもしれない。
幼少期から今まで、都会に住んでいたらどうなっていたのだろうか。
私が20代のはじめ、都会はペットボトルがカランコロンと道を転げ落ちるような空虚感に満ちていた。
ただ、夜はとても濁っていた空気が、朝になるととても清々しくなってしまう。
その空気を通して、人の存在を無意識に感じていた。
田舎では、そもそも人が少ないので空気はいつも清々しい。
だから、「孤立」を生まないように、人と人がつながりあおうとしていたのかもしれない。
今、子どもの貧困の根っこには「孤立」があるのだと感じている。
「孤立」を生まないようにすれば、もしかしたら経済的貧困状態にあっても、心の貧困にはならないかもしれませんね。
理事 木村裕之
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