ビジョントレーニングとは、視覚機能を改善し、視覚的なパフォーマンスを向上させるためのトレーニング方法です。視覚の3機能には視力、眼球運動、視覚認知があり、近年では近くを見る力が弱い子が増えていると言われています。(近見視力不良)
このトレーニングは、目の筋肉や神経経路の調整を通じて、視野や視力の調整、目で見たものを理解し口や手の動作といったアウトプットする力などを向上させることを目的としています。ビジョントレーニングがどのような方法で行われるか下に3つの例を挙げたいと思います。
アイ・エクササイズ
1つ目は、アイ・エクササイズについてです。これは、特定の目の筋肉を鍛えるためのエクササイズです。目を上下左右に動かしたり、焦点を合わせたり、遠くの対象物を見つめたりするといった内容があります。これらのエクササイズは、視力の改善や目の疲れの軽減に役立つと言われています。
視覚刺激の活用
2つ目は、視覚刺激の活用です。特定の視覚刺激を使い、目の運動や協調性を改善する方法です。例えば、ボールを追いかけたり、特定のパターンを見つけたりすることで、目の追跡能力や視野の広さを向上させることができます。
昔、外でドッチボールや草野球をしていた子どもたちにとっては、ボールを目で追いかけることや、ボールをキャッチして相手に投げ返すアウトプットが遊びの中で身に付いていたのかもしれません。インドアで過ごす人にとっては、なかなかこのような視覚刺激によって目の運動等を改善する方法が生活のなかで育まれにくいと思いますので、オススメの方法です。
視覚認識のトレーニング
3つ目は、視覚認識のトレーニング方法です。視覚的な情報をより効果的に処理するためのトレーニングであり、手書き文字の認識、図形やパターンの再現、視覚的なパズルの解決などが含まれています。これらの活動を通して、集中力や注意力を高め、脳の視覚領域を刺激することによって、視覚情報の処理能力を向上させることができると言われています。
当法人の学習支援でも三角形の模写ができるようになり、ひらがなの字形を崩さずに書くことができる子もいます。視覚情報を書き出すことにより、どのような形であれば見ることができているか判断することも重要だと思います。
最後に
ビジョントレーニングは、視覚に困難さがある人や学習に対して苦手意識を持っている子どもに有益とであるといわれています。ですが、日常生活を送る上で必要な視覚について、何かしらの疑問を感じ、視覚認識等の能力を向上させたいと思っている人にも有益です。
もし、ご興味ある方は、ぜひビジョントレーニングについて調べてみてください。また、横浜市鶴見区の梶山には、ビジョントレーニングのスタジオがあります。
下記のホームページからアクセスしてみてくださいね。
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