1月になり、学生さんにとっては受験戦争の真っ只中ですね。受験はどうしても競争のような意味合いが強く出てしまいますね。勝ちや負け、合格や不合格といった結果が出てしまうことで、「勝ち組」「負け組」のような考えが、どうしても生まれてしまいます。
ただ、この日本でも受験戦争のような体験をほとんどしない人たちもいます。ですので、受験で勝ち上がるとか負けてしまうという経験自体を、みんなが当たり前に体験しているかどうかといえば、必ずしもそうとは言えないのです。
「強さ」と「弱さ」のどちらに魅力や価値を感じるか
この弱肉強食のような競争社会の中で、「強い人」というのが必ず出てくるものなのですが、あまり魅力を感じない。逆に、損をしている人や負けてしまう人、弱い人たちに魅力を感じる。それはなぜなんだろうと、地域活動の中で感じることが多々あります。
もしかしたら、みんなが弱さをもち、その弱さにみんなが惹かれ合い、大切なものとして感じるのではないのかなと思っています。
新しい時代を切り開いていくために
特に、学習上及び生活上に困難がある人たちとのつながりは、「強さ」が理由でつながるのは難しいです。「弱さ」や「悲しさ」でつながり、そのつながりが強くなって新しい時代を切り開いていく。そこに価値があるのではないかと思います。
私は学習支援において、「人に上手に話したり、言ったりすることが大事ではない。下手だからこと伝わる真実が必ずある。あきらめず恥じずに発信すること。」ということを子どもたちに伝えることがあります。
それは、無念さを感じて生きるということは、地域社会にとっても大事なことでもあるし、その人が新しい時代を切り開く価値ある源になると思うからです。
つらいこと、悲しいこと、世の中にはたくさんの出来事があると思います。ただ、その「弱さ」は「強さ」よりも魅力があり、価値あるものだと身近に感じることができる活動がこれからもできるといいなと切に感じております。
文責:理事 木村 裕之
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