「書く」領域における困難(例1) - NPO法人まなひろ

「書く」領域における困難(例1)

漢字テストからの分析

学習障害(LD)で定義されている6領域の困難さについて、

日々の学習支援の現場にて、分析した内容をお伝えしたいと思います。

6領域のうち『書く』領域における困難さを持っている子から漢字テストの結果をみせてもらいました。

下記には、現物から抜粋したものを掲載しております。

下記の例から、皆さまはどのような分析をされますでしょうか。

誤書字の例(その1)図:漢字テストにおける誤書字の例

漢字テストを受ける前に、テスト範囲の漢字を何度も練習すると思います。

この漢字テストの出題漢字の範囲に『朝』と『顔』の字がありました。

漢字テストを通して、『朝』と『顔』が混同していることがよくわかります。

それだけを見ると、マイナスのイメージがつきますが、

実は、プラスの特性がこの漢字テストに如実にあらわれていたことがわかりました。

プラスに評価できるところ

左の『朝』という字に注目をしてください。

漢字のつくり(見た目)が『朝』と似ていませんか。

そして、わからないところをあきらめず、必死に回答した姿を見ることができますよね。

何が言いたいかというと、

『「視覚優位」で形を覚えるのが得意。ただ、「書く」ことに困難さがある。』

ことがわかると思います。

ここから、この子の得意な部分をいかに伸ばし、そして彼の学習面でのニーズをアセスメントを通して、

どう支援していくか、チームで話し合い、決めていくことが大事ですね。

今回は、『書く』ことに困難さを抱えている子の例を一つあげてみました。

ご参考までに。

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